2009年9月17日木曜日

割り切り大人の情事 


「お疲れさま」
行きつけのイタリアレストランで、ワイングラスをカチャリと重ねる。

もう、夜の9時半をまわっていた。広告代理店に勤める二人がデートするとなると、いつもこの時間になる。

「合コン、行ってるんですって?」
マヤの嫉妬混じりのねばっこい視線を新二はさらりとかわし、
「つきあいですよ。ぜんぜん、マヤさんのような、
いい女はいませんけどね」
営業畑らしく、如才なく答えた。

新二は、マヤより3歳年下の32歳。

しなやかな体に爽やかな人懐っこい笑顔のなかに、したたかな態度がちらちら見え隠れするのが、
男としての彼の魅力でもある。多面な表情を見せる彼は、途中入社組で、マヤの部下でもあった。

「酔ったみたい…」
夜景が見えるシティホテルの部屋で、マヤは新二にしなだれかかった。

彼から声をかけられて、つきあい始めて3年目。始めの頃は、いろんなセックスを試していた。
だけど今は、デートコースも手順もパターン化されてしまっている。

それが不満なマヤは、刺激を求めて、密かに、ネットでラブグッズのセットを購入していた…。
いつもの手順で愛撫しようとした新二の手をストップさせ、マヤは、

「ねえ、こんなの買っちゃったの」
とバッグから、ラブグッズのセットを、とりだして見せた。
先がとんがった形のブルーのバイブや、小さくて可愛いロータ、ローションなどが一式入っている。

「へえーー、すごい」
ちょっと驚いたような新二は、
「なに? この形、変わってるよね」
たちまち興味津々になった。

「これでオナニーしたの。これ、ひとりエッチ用のセットだから。よかったわ…」
「見たいな…オナニーしている所」
 
若い彼に懇願されて、マヤは、
「オナニー見せるなんて、恥ずかしいわ…」
と言いながらも、彼の視線を意識しながら、ゆっくりと下肢を開いた…。

「こうすると、すごく気持ちよかったのよ」
マヤは、セットの中のとろみのあるローションを、乳首とクリトリスに塗りつける。

1週間に一回はエステに行っている、極上ボディだ。
ローターで、乳首を刺激していたマヤは、

「あああ…」
快感にうめきながら、バイブのスイッチを入れて、フリッパーの部分をクリトリスに当てた。

振動が、ローションをたっぷりと塗ったクリトリスに伝わる。
「ああっ、いいっ…ずんずん来るわっ」

乳首とクリトリスの二ヶ所責めの愉悦に、マヤの腰が持ちあがる。
真っ白い太股の奥に大きく開花した紫の花の間で、押し当てられたフリッパーが振動している。

「マヤのいやらしい声や姿…好きだよ。なんてセクシーなんだ…」
新二がかすれた声で、呟く。
彼も、マヤのオナニーをみながら、たくましくたぎった男性を、手でしごいていた。

「ああっ、ああっ」
こ、こんないやらしい姿を見せつけている…。そう思うと、よけいに高ぶる。
もともとマヤはセックスが大好き。毎日だってしたいほど、体が欲情するのだ。

「あうっ、入れたくなってきちゃった… 入れないと、もう我慢できない」
ひとりでにヒクヒクとうごめく紫の花弁の中に、マヤはコンドームをかぶせたバイブを突き当てた・・・。

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