「お疲れさま」
行きつけのイタリアレストランで、ワイングラスをカチャリと重ねる。
もう、夜の9時半をまわっていた。広告代理店に勤める二人がデートするとなると、いつもこの時間になる。
「合コン、行ってるんですって?」
マヤの嫉妬混じりのねばっこい視線を新二はさらりとかわし、
「つきあいですよ。ぜんぜん、マヤさんのような、
いい女はいませんけどね」
営業畑らしく、如才なく答えた。
新二は、マヤより3歳年下の32歳。
しなやかな体に爽やかな人懐っこい笑顔のなかに、したたかな態度がちらちら見え隠れするのが、
男としての彼の魅力でもある。多面な表情を見せる彼は、途中入社組で、マヤの部下でもあった。
「酔ったみたい…」
夜景が見えるシティホテルの部屋で、マヤは新二にしなだれかかった。
彼から声をかけられて、つきあい始めて3年目。始めの頃は、いろんなセックスを試していた。
だけど今は、デートコースも手順もパターン化されてしまっている。
それが不満なマヤは、刺激を求めて、密かに、ネットでラブグッズのセットを購入していた…。
いつもの手順で愛撫しようとした新二の手をストップさせ、マヤは、
「ねえ、こんなの買っちゃったの」
とバッグから、ラブグッズのセットを、とりだして見せた。
先がとんがった形のブルーのバイブや、小さくて可愛いロータ、ローションなどが一式入っている。
「へえーー、すごい」
ちょっと驚いたような新二は、
「なに? この形、変わってるよね」
たちまち興味津々になった。
「これでオナニーしたの。これ、ひとりエッチ用のセットだから。よかったわ…」
「見たいな…オナニーしている所」
若い彼に懇願されて、マヤは、
「オナニー見せるなんて、恥ずかしいわ…」
と言いながらも、彼の視線を意識しながら、ゆっくりと下肢を開いた…。
「こうすると、すごく気持ちよかったのよ」
マヤは、セットの中のとろみのあるローションを、乳首とクリトリスに塗りつける。
1週間に一回はエステに行っている、極上ボディだ。
ローターで、乳首を刺激していたマヤは、
「あああ…」
快感にうめきながら、バイブのスイッチを入れて、フリッパーの部分をクリトリスに当てた。
振動が、ローションをたっぷりと塗ったクリトリスに伝わる。
「ああっ、いいっ…ずんずん来るわっ」
乳首とクリトリスの二ヶ所責めの愉悦に、マヤの腰が持ちあがる。
真っ白い太股の奥に大きく開花した紫の花の間で、押し当てられたフリッパーが振動している。
「マヤのいやらしい声や姿…好きだよ。なんてセクシーなんだ…」
新二がかすれた声で、呟く。
彼も、マヤのオナニーをみながら、たくましくたぎった男性を、手でしごいていた。
「ああっ、ああっ」
こ、こんないやらしい姿を見せつけている…。そう思うと、よけいに高ぶる。
もともとマヤはセックスが大好き。毎日だってしたいほど、体が欲情するのだ。
「あうっ、入れたくなってきちゃった… 入れないと、もう我慢できない」
ひとりでにヒクヒクとうごめく紫の花弁の中に、マヤはコンドームをかぶせたバイブを突き当てた・・・。
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